株式会社クラブビジネスジャパンはフィットネス業界向けの業界誌やWebメディアを発行・運営しています。業界内に強いパイプを持ち、確固たる地位を築いています。コロナ以前から事業のデジタル化を目指していましたが、コロナ禍をきっかけに社を挙げて事業のデジタル化を目指すことに。
業界誌の雄から業界のフィットネス業界のプラットフォーマーへ
コロナ禍でのジム通いを控えるユーザーが多い中、フィットネストレーナーと受講生のマッチングサービス事業「FITNESS CAMP」を立ち上げました。まったく新しいビジネスモデルを構築し、フィットネス業界のプラットフォーマーになるべく、急ピッチでビジネス構築に取り組んでいます。
ネクストが選ばれた理由
クラブビジネスジャパンがネクストにご依頼いただいた理由は2つあります。
1つはご依頼内容の内外に関わらない丁寧なサポート。当初は別のベンダーに発注しましたが、ベンダーが仕様を決めた以外のことは対応しない方針を持っていましたが、別プロジェクトでの対応を見た岩井取締役がネクストに発注するよう調整したことからでした。ネクストはご依頼いただいた内容以外でも気軽に相談ができるような仕事の進め方をしていたためにその点をご評価いただきました。
2つ目は多忙を極める事業推進責任者に代わって開発も運用もまるごと依頼できる体制を整えていたことです。ネクストはクラウドやモバイルアプリに強みをもち、開発も運用も専門的なコンサルティングが可能だったことが決め手になりました。
アプリ開発後もネクストはクラブビジネスジャパン社の事業展開を支援し、同社の経営を技術の面からサポートします。
コスト安と素早いPMFを可能にするクラウドネイティブなサービス開発
基盤の部分ではAWSやFirebaseの導入を決めました。AWSではEC2やECS、ELB、RDS、S3など基本的な構成は従来通りとし、代替可能な部分はCloud Functions for Firebase等のサーバーレスアーキテクチャを採用したことで、APIの開発コストを抑え、UI/UXをブラッシュアップし続ける開発を可能としました。また開発コストを抑えながらも、市場への投下を早めるため、さまざまなクラウドサービスを利用して”クラウドネイティブ”な開発を行い、短期間での市場リリースを実現しました。
技術面での課題
Google Maps APIを使用した地図連携機能
今回のプロジェクトではユーザー体験向上のため、地図機能にピンをプロットして一目で近隣のイベントが閲覧できるように工夫しました。未開催/開催済などの時系列ステータスを持つピンをプロットしたり、モバイル使用を想定した小さなスクリーンに地図とリスト型のイベントを同居させたりするUI/UXの実装は困難なものでした。ネクストはさまざまなスマホのUI/UXのナレッジを持っており、技術的な工夫によってこれを解決することができました。
さまざまなクラウドサービスを利用したことの弊害と克服
さまざまなクラウドサービスを駆使して統合を図った反面、それらの相互連携においては技術的な困難が待っていました。それぞれのプラットフォームによる規格の違いなどによってそれぞれを連携させるための統合は技術者にとって創意工夫が求められるものでした。ネクストの技術者は英語原文のドキュメントを読みながら、時にカスタマーサポートとも相談しながら機能の実装に取り組みましたが、創意工夫とユニークなアプローチで、それぞれのプラットフォームを統合した機能の開発に成功しました。
リリース後は定量的な分析をともなう運用フェーズ
リリース後にはデータを蓄積し、定量的なデータ分析を根拠とした改善を進めています。定例でデータの特徴や変化を確認し、UI/UXの改善やセキュリティ向上、運用コストの削減などさまざまな課題を解消しています。
新規事業立ち上げに伴走するネクスト
クラブビジネスジャパンにとって「FITNESS CAMP」のリリースはゴールではありません。業界誌からプラットフォームビジネスに進出するにあたって、より素晴らしいユーザー体験を追求していくデジタル面のパートナーを探していました。その要望に応えたのがネクストです。
システム開発パートナーという枠を超え、提案やアドバイスを積極的に行い、方法や利害にとらわれないからこそ生み出される柔軟性や敏捷性も高くご評価いただきました。
フィットネス業界全体の課題を一緒に解決してほしい
クラブビジネスジャパンでは、FITNESS CAMPを通じてトレーニングジム以外のトレーニングの選択肢を提供するプラットフォーム構築を続ける予定です。まずは機能を揃えてユーザー体験を追求し、ニーズに合わせて進化させるアジャイル形式の開発を続けます。このプロセスにおいても、引き続き、ネクストはビジョンの実現に向けてサポートを提供します。